INCNovember使用構築:トキ流重火力トルネオーガ(最終1829,日本22位)
トキです。久々の構築記事になりますね。
今回はINCNovemberにて使用したトルネオーガの構築紹介となります。
結果はタイトルにもある通り、22位で予選突破となりました!🎉(33勝7敗、勝率82.5%)
テンプレとしてサンシーズンでは有名な並びでしたが、自己流でアレンジを加え続けてかなり納得のいく形となりましたので是非読んでいってください。
構築経緯
何度か触れたことはあるものの、GSルールにおける経験値があまりにも乏しかったので
・9~10月中旬(前半)→どの伝説ポケモンが強いか全部試して探る
・10月下旬~INC(後半)→前半で見つけた強い並びを極める
という計画で取り組んでいました。
結果として
・ゼルネアスは対策されやすいが、相手は必ず選出された場合を考慮せざるを得ない(置くだけでも選出誘導に使えるし、「ジオコントロール」が通れば一掃できる)圧力を持っている
というポテンシャルを持った二体を軸に構築を組むことに。
また、ここまで把握した時点で既に大規模大会において上位入賞していた
の四体の取り巻きを試していたところ、役割分担がしっかりしていて非常に対応力の高い構築であることが分かったので、これらをベースに改良を続け、器用に扱えるだけのプレイング力があれば本番でも戦えると感じていました。
結局この並びが本番まで変わることはありませんでしたが、今回は多忙につき練習出来る時間が限られていたため、下手に弄るのは避ける、完成度の高い構築の本質を見極め、プレイング力を鍛え続け本番に臨む、ということを徹底したのは正解でした。
具体的な役割や立ち回りについては個別解説にて述べておきます。
個別解説
カイオーガ@こだわり眼鏡
控えめ/200-x-110-222-160-118
潮吹き/熱湯/雷/冷凍ビーム
S→追い風下で最速スカーフカイオーガ抜き
Cぶっぱ 残りH振り
直前までこだわりスカーフ型を愛用していましたが、
・周りのサポートが優秀すぎるためそもそも「こだわりスカーフ」を使ってまでSを上げ、自力で上から攻撃する必要がない
・「トリックルーム」を使う相手にカイオーガが一気に出しづらくなるなどのデメリットが痛かった
という理由からスカーフ型の採用は見送っていました。その点「こだわり眼鏡」を持たせSを極力下げることで、上記の問題が解決し、場持ちが良くなる上、倒せなかった相手を狩れる火力を誇るなどメリットがかなり大きかったからです。(同じく眼鏡カイオーガを使用したみずこさんの構築記事に詳しく書いてあります!)
「こんげんのはどう」に関しては
・単体攻撃で火傷も狙える「熱湯」や主力の広範囲技「潮吹き」で水タイプ技が足りてる
・「冷凍ビーム」や「雷」などを使い、なるべく不自由なく攻撃範囲を広げたい
・命中不安な技を試合数の多いオンライン予選で使いたくない
といった理由から不採用です。
代わりに入ってきた「冷凍ビーム」の採用理由は草タイプに対する打点を持つだけでなく、グラードン構築に入ったイベルタルへの迅速な処理と、「冷凍ビーム」でこだわったままグラードンも一緒に処理するためです。
ゼルネアス@パワフルハーブ
臆病/202-x-115-183-118-166
ムーンフォース/マジカルシャイン/ジオコントロール/守る
カイオーガと並ぶパワーを誇るゼルネアスは母体数がかなり多いと思ったので、せめて同速に持ち込める最速調整。Cも252振りとしていますが、特に仮想敵を設けず少しでも多く体力を雑に削る役割を果たしてくれれば良かったので結果としてCSぶっぱ調整となりました。
選出率自体はそこまで高くなく、むしろ相手の鋼タイプを始めとしたゼルネアス対策のポケモンを誘導するための駒として利用する時が多かったです。「ジオコントロールを積まれたら終わる」という認識を持ってくれればカイオーガでカモれるので、ゼルネアスと組む相方の通りを更によくしてくれました。
ちなみにHではなくDに4振るとC252控えめディアルガの「ラスターカノン」確定耐えです。H4でも超低乱数でしか倒れませんが、本番でこの確率を引かれて負けかけたので一応書いておきます()
陽気/138-228-152-x-61-168
スマートホーン/リーフブレード/はたき落とす/聖なる剣
HD→雨下控えめスカーフカイオーガの潮吹きをWダメージで確定耐え
S→最速ゼルネアス+2調整
残りA あまりB
オーガゼルネに並ぶ幻の伝説枠。「きあいのタスキ」も試しましたが、そうなるとトルネロスに持たせるものが無くなってしまう上、ガオガエンにHP半回復木の実を持たせた方が強かった点(後述します↓)、少し調整すればASをある程度保ちながら様々な攻撃を耐えてくれるということで「とつげきチョッキ」に落ち着きました。
この4つの技はカミツルギの攻撃範囲+特性「ビーストブースト」を活かすにはどれも外せなかったというのも採用理由の一つです。
最速にしなかった理由としては
・Sに振りすぎると耐久と攻撃のバランスが崩れる
・追い風下で最速ゼルネアスを抜ければ十分
・相手のカミツルギはガオガエンやトルネロスで見る場合が多く、同速に勝たなきゃという考えはなかった
からです。
ガオガエン@フィラの実
慎重/200-136-117-90-138-92
HB→命の珠A252グラードンの「断崖の剣」を威嚇込みで確定耐え
HD→Cランク+1控えめゼルネアスのC252「ムーンフォース」木の実発動圏内で確定耐え
S→最遅ルナアーラ+1調整
徹底的に耐久に回して上からサポートさせる型。Sを実数値92まで上げることで、S84調整など遅めのガオガエンが蔓延してる環境では大体こちらが先に「猫騙し」を打てるようになるので試合が運びやすくなったり、「トリックルーム」を仕込んだルナアーラやディアルガ、それらと組んだカイオーガに上から「バークアウト」を撃ち続けることで味方の場持ちを確実に良くしていくメリットが生まれ非常に扱いやすかったです。
ゼルネアスに対しても「ジオコントロール」を積むターンは隙が生まれるので、そこを突いてCランクを下げながら自身の木の実圏内に入れる立ち回りができるコンボが「とつげきチョッキ」より遥かに強さを感じました。
トルネロス@気合いのタスキ
臆病/155-x-90-177-100-179
暴風/挑発/追い風/守る
「暴風」を「エアスラッシュ」にしたり、持ち物を「命の珠」や「メンタルハーブ」にしたりなど色々試しましたが、結果として「きあいのタスキ」持ちのシンプルな構成となりました。
「エアスラッシュ」採用型もたまに見受けられましたが、雨下でルンパッパを確実に倒しておきたい点や「エアスラッシュ」+@の攻撃で相手に変に耐えられると後々面倒なので、火力重視で「暴風」を採用。
ただ、「追い風」を撃った後や「きあいのタスキ」を消費した後は腐りやすい(暴風が命中不安というのもあって)というのが現実なので、それが嫌な方は命中安定していて30%怯みも狙える「エアスラッシュ」を採用したり、「追い風」を貼った後は即退場できるようにタスキ以外の持ち物を持たせるといいと思います。
海外だと「王者の印」を持たせて、「守る」→「投げつける」としたトルネロスを使用してるプレイヤーも見られましたが、あちらの方が妨害要素がかなり高めで単体として凄く完成されていると思いました。
モロバレル@イアのみ
生意気/220-x-100-105-136-31
キノコの胞子/怒りの粉/クリアスモッグ/草結び
オーガやゼルネに飛んでくる攻撃から守る役割や「トリックルーム」対策としての役割を果たしていたため、選出率はかなり高かったです。
構築のアタッカー要素となる三体との相性補完がかなり良く、
・カイオーガ→テテフ入りのトリルパなど、バレルを狙わせてオーガの眼鏡潮吹きを容易に通す
・ゼルネアス→ゼルネミラーの際に横のポケモンは勿論、相手のゼルネ自身も妨害しながら味方のゼルネを守る
・カミツルギ→技範囲が広く火力が高い代わりの耐久の脆さを補い、攻撃回数を増やす
など、ガオガエンとはまた違った形でサポートに長けていると強く感じました。
SDテキスト
Kyogre @ Choice Specs
Ability: Drizzle
Level: 50
EVs: 196 HP / 252 SpA / 60 Spe
Modest Nature
IVs: 0 Atk
- Water Spout
- Thunder
- Scald
- Ice Beam
Xerneas @ Power Herb
Ability: Fairy Aura
Level: 50
EVs: 4 HP / 252 SpA / 252 Spe
Timid Nature
IVs: 0 Atk
- Protect
- Geomancy
- Moonblast
- Dazzling Gleam
Kartana @ Assault Vest
Ability: Beast Boost
Level: 50
EVs: 28 HP / 180 Atk / 36 Def / 76 SpD / 188 Spe
Jolly Nature
- Smart Strike
- Leaf Blade
- Sacred Sword
- Knock Off
Incineroar @ Figy Berry
Ability: Intimidate
Level: 50
EVs: 236 HP / 4 Atk / 52 Def / 124 SpD / 92 Spe
Careful Nature
- Fake Out
- Flare Blitz
- U-turn
- Snarl
Tornadus @ Focus Sash
Ability: Prankster
Level: 50
EVs: 4 HP / 252 SpA / 252 Spe
Timid Nature
IVs: 0 Atk
- Hurricane
- Tailwind
- Taunt
- Protect
Amoonguss @ Iapapa Berry
Ability: Regenerator
Level: 50
EVs: 244 HP / 76 Def / 188 SpD
Sassy Nature
IVs: 0 Atk / 0 Spe
- Spore
- Rage Powder
- Clear Smog
- Grass Knot
INCを終えて
立ち回りがかなりシビアな試合ばかりで精神的にも体力的にも辛かったですが、何とかボーダーに滑り込めて良かったです。緊張している時に通話しながら和らげてくれたマブダチの皆さん、本当にありがとうございました!
次はウルトラルールなので、またゼロからのスタートになりますがどんな環境になるのか凄くワクワクしています。全国の舞台でも勝てるように頑張ります!👊
0から1へ、1からその先へ!
FIN